チェロ一般

チェロの大きさはどのくらい??

チェロの大きさ(サイズ)で悩んでいませんか?初心者さんも経験者の方も、最適なサイズ選びは重要なポイントです。大きすぎれば構えづらく、小さすぎれば低音が出にくい。自分に合ったサイズのチェロを選ばないと、上手く演奏できなかったり、腰痛など健康リスクにもつながるかもしれません。

でも心配無用。このページでは、チェロのサイズ別の特徴から、初心者や子供、大人、さらには目的別のおすすめサイズまでわかりやすく解説します。サイズと音質、持ち運びやすさなど、あなたの用途に合わせて最適なチェロの大きさが一目でわかるでしょう。チェロを上手に奏でるには、自分に合ったサイズ選びが何より大切。今すぐ、この記事で理想のチェロサイズを見つけてみませんか?

チェロの大きさ:サイズと選び方のポイント

チェロの大きさというと、サイズと選び方のポイントが挙げられます。

① サイズの違いを理解する

チェロには様々なサイズがあり、演奏者の年齢や体格に合わせて選ぶ必要があります。一般的に、大人用の標準サイズは4/4サイズです。初心者や子供向けには、3/4サイズや1/2サイズなどのコンパクトなサイズがおすすめです。サイズが大きくなるほど、より低音が響きやすくなる傾向にあります。

チェロの演奏では、膝の間に挟んでチェロの首を支えるため、体格に合わないサイズのチェロを選ぶと演奏姿勢が崩れ、上手く演奏できません。そのため初心者は、体格に合ったサイズを選ぶことが大切です。また、チェロはサイズが大きくなるほど重量も重くなるため、持ち運びの際の負担も考慮する必要があります。

チェロのサイズは、通常全長で以下の範囲になります。

・1/8サイズ: 約90cm前後 ・1/4サイズ: 約105cm前後・1/2サイズ: 約120cm前後 ・3/4サイズ: 約130cm前後 ・4/4サイズ(フルサイズ): 約120cm前後 ・7/8サイズ: 約132cm前後

一般的な大人用の標準は4/4サイズで、全長が120cm前後となります。一方で小さい子供から使えるのが1/8サイズの90cm前後です。

サイズは分数で表記されていますが、実際の全長はメーカーやモデルによってばらつきがあります。目安として1/8サイズが90cm、4/4サイズが120cmと覚えておくと良いでしょう。

② 初心者向けのサイズ

初心者には1/4サイズから3/4サイズがおすすめです。1/4サイズは子供向けですが、大人でも小柄な方には適しています。2/4サイズは子供から青年期くらいまでの方に人気があります。3/4サイズは青年期以降の方にピッタリで、成人用チェロとしても使えるサイズです。

③ 子供用サイズ解説

子供にとって適切なサイズのチェロを選ぶことは大切です。1/8サイズは3歳くらいの幼児から使えます。1/4サイズは6歳前後から、2/4サイズは10歳前後から使えるサイズとされています。子供の成長に合わせて、徐々にサイズアップしていく必要があります。

④ 大人用の選び方

一般的に大人には4/4サイズの標準サイズがおすすめです。しかし、低音をより引き出したい場合は、4/4サイズよりも一回り大きい7/8サイズを選ぶのがよいでしょう。反対に、携帯性を重視する場合は3/4サイズも選択肢に入ります。体格に合ったサイズを選ぶことが一番大切なポイントです。

チェロの大きさとサウンドの関係

チェロの大きさとサウンドの関係について説明します。

① ボディサイズと音色

チェロのボディサイズが大きくなれば、より豊かで重厚な低音が出せるようになります。一方、小さいサイズのチェロは軽快で明るい音色になる傾向にあります。これはチェロのボディサイズが大きくなれば、共鳴する空間が広がり響きが増すためです。

ボディサイズが大きいチェロほど、低音域の表現力が増します。一方小さいサイズのチェロは、低音が出にくく高音が伸びやすい傾向にあります。このため、ソロ演奏などでは、音域の広がりやニュアンスの表現力の観点から、やや大きめのサイズがおすすめです。

② ビッグサウンド向けのサイズ

オーケストラなど大編成で、重厚で力強いサウンドが求められる場合は、4/4サイズよりも一回り大きい7/8サイズや5/4サイズが適しています。大きいサイズのチェロほど共鳴する空間が広がり、ボリューム感と存在感のある低音を出せます。

しかし大きすぎるサイズは持ち運びが大変で、演奏時の負担も大きくなります。そのためプロの演奏家でも、あまり極端な大きさは避ける傾向にあります。状況に応じてサイズを使い分けるのがよいでしょう。

③ 持ち運び重視のコンパクトサイズ

街頭演奏や旅行先でのアウトドア演奏を考えている場合は、3/4サイズや1/2サイズのコンパクトなチェロがおすすめです。小さいサイズは軽量で持ち運びが楽なうえ、狭い場所でも演奏しやすいメリットがあります。

ただし小さすぎるサイズでは低音が出にくい傾向にあることは承知しておく必要があります。状況に応じてサイズを使い分けることが大切です。持ち運びを重視するなら、音質より携帯性を優先するのも一案でしょう。

チェロ選びでサイズ以外の要素

サイズ以外の要素も、チェロ選びで重要なポイントとなります。

① 素材と製造地の影響

チェロの素材や製造地によっても、サウンドに違いが出ます。高級チェロは伝統的な製法で、イタリアなどのヨーロッパで製造されたものが人気があります。一方で中国製のチェロは安価ですが、音質はやや落ちる傾向にあります。

素材では、スプルースの単板が使われているかが重要なポイントです。上質なスプルースを使っているチェロは、澄んだ音色が出せると言われています。その他にも、塗装の種類なども音質に影響します。

②セットアップと音色

チェロのセットアップ(バランス調整など)も音質に大きく影響します。プロがセットアップしたチェロは、適切な糸張力や構え、駒の位置などが調整されているので良い音が出やすくなっています。

自分で組み立てるだけの初心者向けチェロでは、プロにセットアップしてもらうことをおすすめします。専門家に調整してもらえば、レベルに合わせて最適な状態で演奏できるようになります。

③ 体型に合ったサイズ

チェロのサイズは体格に合わせて選ぶことが大切です。サイズが合っていないと、演奏姿勢を保つのが難しくなり、腰痛などの健康リスクにもつながります。サイズ選びは無理せず、店頭で実際に構えてみて判断するのがよいでしょう。

自分の体型に合ったチェロを選び、さらに適切なセットアップをすれば、無理なく自然な演奏姿勢が保てます。チェロの大きさや重さは個人差がありますので、試し構えて実際の感覚を確かめることが重要です。プロの助言を仰ぎながら、自分に最適なサイズのチェロを選ぶようにしましょう。

目的別のおすすめチェロサイズ

様々な目的に合わせて、おすすめのチェロサイズが異なってきます。

① 学生・ビギナー向けサイズ

初心者や学生向けには、3/4サイズか2/4サイズがおすすめです。身長が高くない場合は1/4サイズも選択肢に入ります。小さすぎるサイズだと後々サイズアップが必要になりますが、最初はコンパクトな方が扱いやすく練習がしやすいでしょう。

2/4サイズや3/4サイズなら、成人し体格が大きくなっても使い続けられるメリットがあります。初心者が最初から大きすぎるサイズを選ぶと、重さで負担がかかり継続が難しくなる可能性もあります。

② 本格演奏向けの大きめサイズ

オーケストラや重厚なソロ演奏を目指す場合は、4/4サイズか、それ以上の大きめのサイズがおすすめです。大きいサイズのチェロほど、存在感のある低音が出やすくなります。

7/8サイズは4/4サイズより一回り大きく、プロの演奏家にも人気があります。さらに大きな5/4サイズは、ビッグサウンドを求める上級者向けといえるでしょう。ただし、サイズが大きすぎると持ち運びが大変になるデメリットもあります。

③ 携帯性の高いアウトドア向け

ストリートライブや旅行先でのアウトドア演奏を考えている場合は、3/4サイズがおすすめです。中くらいのサイズなので、音質と携帯性を両立できます。より小さい1/2サイズや1/4サイズも選択肢に入りますが、低音が出にくくなる傾向があります。

コンパクトでありながら、程よいサイズ感を保てる3/4サイズは、アウトドアで気軽に演奏したい人に最適です。チェロケースにも収納しやすく、電車での移動なども楽になります。

チェロのサイズ別価格の目安

最後に、チェロのサイズ別の価格の目安を確認しましょう。

① 各サイズの一般的価格帯

1/8サイズは約5万円前後、1/4サイズは約10万円前後が一般的な価格帯です。2/4サイズは20万円前後、3/4サイズは30万円前後が平均値となっています。

一方で4/4サイズの標準サイズになると、50万円前後が下限値となり、高級品では数百万円に達する製品もあります。大サイズの7/8サイズや5/4サイズになれば、さらに価格は高くなる傾向にあります。

② 用途別の適切な選び方

目的に合わせて、適切な価格帯のチェロを選ぶことをおすすめします。初心者は安価な10万円前後の入門モデルから始め、腕に応じて徐々にグレードアップしていくのがよいでしょう。

本格的な演奏を目指す場合は、50万円前後の中級機種からチェロライフをスタートすると良いかもしれません。一方、プロやオーケストラ奏者になるために百万円を超える高級チェロを選ぶ人もいます。

③ その他の購入費用の見積もりもしよう

チェロ本体の価格以外にも、ケースやスタンド、弦、駒、弓などの付属品代がかかります。特に弦は半年から1年に一度は交換が必要で、数万円の出費になります。セットアップ代も初めて購入する際は必要経費になるでしょう。

維持費としてチェロのメンテナンス代も年に1万円程度は計上しておく必要があります。このように、チェロにはランニングコストも意外と高額になる可能性があることを認識しておくべきです。

まとめ|チェロのサイズ選びのポイント

チェロのサイズ選びは、演奏目的や体格に合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。以下の表にサイズ別の特徴をまとめました。

サイズ 特徴
1/4~3/4 初心者や子供向け。構えやすく練習がしやすい。
4/4 標準的な大人用サイズ。低音が出やすい。
7/8~5/4 大きめサイズで存在感のあるビッグサウンド。オーケストラ向け。
1/2~3/4 コンパクトで携帯性が高い。アウトドア向け。

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